穏やかな夜を願う

7/14、札幌ドーム。十五祭初日のアンコールを前に、同行者だった母に私が発した第一声は

"グループ、続くのかな…。"

でした。本来楽しみなはずのアンコールを待つエイトコールがどこか遠くに聞こえて、手は段々と冷たくなり、胸は張り裂けそうに苦しくなりました。

大倉くんの最後の挨拶の"別々のタイミングであっても、たとえ違う場所にいても"という言葉。その後の咲く、今。の歌詞。桜の花びらが降る演出。そして、亮ちゃんの泣きそうな表情。その全てがわたしを不安でいっぱいにしました。後に、大倉くんがわたしたちeighterに向けて書いてくれた手紙に、"すべての演出に意味を持たせたつもり"とあって。少なくともわたしの心には寸分違わず、その意味が届いていた、と言うことになるのかなぁと。


この半年間、3/6に報道が出てからの半年間、とても苦しかった。信じたくないと思う反面、どこか安心できないところがあって。もういっそ離れたい。好きでいるのをやめようか、とまで思いました。こんなことは好きになってから初めてでした。でも、できなかったです、結局。好きでしょうがなかった。わたしですら苦しいのだから、メンバーはもっともっと、計り知れないほどに苦しかったのでしょう。それでも15周年はおめでたいものだから、eighterには心から楽しんでほしいからと、6人で最後の最後まで笑顔でステージに立ち続けてくれた彼らに、わたしたちはどれだけ大切にされ、愛されているのかを思い知るのです。失ってから、やっと。


順番を付けるのは違うかもしれないけど、亮ちゃんはメンバーの中で一番に関ジャニ∞の6人の可能性を信じ夢をみて、活動してくれた人だとわたしは思っています。関ジャニ∞を100として、それを7で割ったら14.28…6で割っても16.66…、それぐらいの負担は僕ら背負えるって話も、治療したばかりの歯も最初は気になるけどいずれ慣れるって話も、口下手なはずの亮ちゃんが一生懸命わたしたちを安心させるためにしてくれたことで。そこには愛しかなくて。嘘なんてひとつもなかったと、わたしは思います。


実際のところ亮ちゃんは、100あるうちのほとんどを背負おうとしてくれたんじゃないかとも思います。人一倍責任感の強いひとだから。常に頑張るって言い続けて、言葉だけじゃなくて行動で示してくれた人だから。本当に、亮ちゃんには心の底から感謝しかなくて。あんな悲しい出来事のあとも、付いていけば大丈夫だって思えたから。心から安心できたから。


チャレンジの方向性の違い。大倉くんが明言してくれたこの言葉がすべてで。これ以上も以下もなくて。それでも続けることを決めてくれた5人にもまた感謝しかなくて。だからわたしは、5人についていくし泣きながらでもいいから、また一緒に笑える未来を作りたい、と思っています。


すげえ寂しい。心にぽっかり穴が空いたみたいって言ってくれる大倉くんにどれほど救われたか。今は大倉くんの心が壊れてしまわないか、背負い込みすぎてしまわないか、心配で仕方ないけど。ムリしないでって言ってもしてしまうんだろうな。走り続けるって決めたんだもんね。たまには息抜きも大事だよ。休んでも、立ち止まっても、誰もあなたを責めたりしないよ。最低で最弱でも、愛し続けるって決めたから。あなたはあなたを大切にしてね。


生きていればいろんなことがあるけど、どんな形であれしあわせであって欲しいと、笑っていて欲しいと願います。それぞれの選んだこれからの未来が明るく暖かい光に包まれていますように。願いを込めて。